自閉症の精神病への展開
本書は、2001年にフランスのカンにおいて開催された会議の児童期および青年期の精神病・自閉状態への精神分析的心理療法の成果を論じたものである。ここには英国のみならず、欧州の国際的に著名な精神分析の心理臨床家たちの寄稿が掲載され、この主題への独創的な展望を提供している。寄稿者の多くはメラニー・クライン、フランセス・タスティンの業績によって深く影響を受けている。近年、脳の画像化という新しいテクノロジーが登場し、神経生理学と発達心理学の重要な研究が急速に発展してきているが、寄稿者たちはこうした研究結果が優れて援助となり得るものであると気づき、臨床的・理論的に患者を理解する際にそれを生産的に利用している。こうした意味で、本書は難攻不落な自閉症という砦を理解するための新たな精神分析の試みの書である。